米国において、2019年から数えて243年前の7月4日は、現在のアメリカがイギリスから独立するために「独立宣言」を採択した日として独立記念日に制定されており、ピクニック、バーベキュー、花火大会に旅行と様々な「楽しい」イベントが企画され、毎年、盛大にお祝いされる特別な日となっている。そのため、当日は、夏を迎えたばかりで暑い中、外へ出掛け、無数のヒトが集まり、大きな音と眩しい光で全米各地が盛り上がるとのことで、話を聴いているだけでも、本稿を執筆しているだけでも、祝賀ムードが痛いほどに伝わってくるようである。
しかし、それは、あくまでも「ヒトにとって」だということは忘れてはならない。
つまり、ペットにとっても、「そう」であるかは別の話なのだ。
暑さに伴って体温が上昇し、熱中症。
見慣れないヒトに囲まれて、不安を抱く。
閃光と爆音に襲われて、パニックになり、恐怖を感じる。
普段は口にしない食べ物、ゴミ、花火の破片を飲み込み、急変。
独立記念日にペットが巻き込まれるトラブルは後を絶たないと、アメリカ獣医師会(American Veterinary Medical Association、AVMA)は、ホームページを介して警鐘を鳴らす。加えて、同会は、独立記念日を祝う計画に「ペットの安全を確保する特段の配慮」を盛り込むことを切に訴えている(参考ページをご参照下さい)。
7月4日は、特別な日。
だが、この日は、ペットにとって、1年365日の一日。
AVMAの警鐘をキッカケにして、何気無い「普段通り」の生活を送れる動物たちが1匹でも増えることを願っている。
参考ページ:
https://www.avma.org/public/PetCare/Pages/July-4-Safety.aspx