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アメリカで定期的に一般公開されている獣医科大学の構内セミナー

投稿者:武井 昭紘

規模の大きい「大会」を除いて、獣医学のセミナーは、獣医師または動物看護師を対象にしたものが大半を占めており、一般の方にも広く門戸が開けられた参加者の募集をする形式は少ない。しかし、獣医師よりも遥かにペット(愛犬、愛猫など)と触れ合う時間の多い人物は、紛れもなく、オーナーとその家族であることを念頭に置くと、彼らこそ、獣医学に深く触れるべきではないかと、常々思う次第である。故に、動物の命を救い、獣医療レベルを更に向上させていくためには、動物病院のスタッフと同様に、「オーナーが学ぶ機会」というものを、獣医学に携わる企業や教育機関が積極的に設けることが望ましいと考えられる。

そのような背景の中、カリフォルニア大学デイビス校(UC DAVIS)は、毎月の第3または第4火曜日に、一般の方も参加できる無料のセミナーを開催している。

なお、来たる5月の第3火曜日は、「ペットロスへの対処方法」をテーマに、1時間の講演が行われるとのことである。

上記のことから、日本の獣医科大学でも、忙しい一次診療施設の獣医師が取り組みにくい、だが、ペットオーナーに知っておいて欲しいと獣医師が願うことを掲題にして、一般へと開かれたセミナーが企画・立案されていくことに期待したい。

UC DAVISでは、今後、ペットと迎える夏の注意点、犬の跛行、犬猫のための応急処置などをセミナーのテーマにする予定とのことです。

 

参考ページ:

https://ce.vetmed.ucdavis.edu/symposia-events/evening_vet_med_series


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