Mission Rabiesは、イングランド南西部のドーセットを拠点にして組織化された慈善団体であり、世界各地で1日に100人の子供たちを犠牲にする狂犬病の脅威と闘うために、アジアおよびアフリカ大陸にて、犬へのワクチン接種を推進している。
なお、この活動は現在でも続いており、同組織のホームページのコンテンツを構成するブログによると、今年は、大西洋に面するアフリカ大陸の国ガーナにおいて、国内初のワクチネーションプログラムを行ったとのことである。
期間は2週間。
目標は5000匹の犬へのワクチン接種。
本ブログからは、地域の住民である子供たちの協力も得て、ボランティアの獣医師・動物看護師がプログラムに励む姿が読み取れる。
狂犬病は、主に犬からヒトへと唾液を介して感染するとともに、発症すると100%死亡する危険な感染症である。故に、犬へのワクチン接種が最も有効な防疫対策とされているのだが、ガーナを含めて、フリーローミング(放し飼い)の犬が多く飼育されている国や地域では、シャルル・ニコルの法則を満たすようなワクチネーションを施すことが大変に難しく、狂犬病に対する予防医療が進展しにくいという現状が存在している。
よって、今後とも、Mission Rabiesの活動が世界中へと着実に拡がり、WHOが掲げる2030年計画と連動するかのように、狂犬病で命を落とす犠牲者がゼロになることを切に願っている。
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