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ペットライフを楽しみながらイースターを祝うために必要な知識を発信するイギリスの大学

投稿者:武井 昭紘

イースターは、ゲルマン神話に登場する「豊穣」の女神エオストレの名に由来して呼称され、春の訪れを歓迎するイベントととして広まり、いつしか、イエス・キリストの復活を祝う日(復活祭)に重なるようにして、春分の日を過ぎた最初の満月に続く日曜日(2019年は4月21日)に設定された記念日である。また、このような背景を持つイースターは、日本では認知度が低いのだが、海外では一般家庭にも浸透しており、ペットも参加してお祝いすることも珍しくない光景となっている。

しかし、ペットには、ヒトと同じくして、イースターを祝えない事情が存在している。そこで、本稿では、イギリスの王立獣医科大学(RVC)の呼び掛けを紹介しつつ、その内容に触れたいと思う。

なお、RVCによると、イースターが近づくと、食べられない物や誤食によって体調を大きく崩すペットが増えるとのことで、同大学は、ウェブページにチョコレート中毒への警鐘を、ツイッター上に注意するべき中毒・誤食原因物質の名称を記載して、イースターに潜む「ペットの危機」を啓蒙している。

この情報発信から確かに言えることは、イースターはヒトにとって特別な日であっても、動物にとっては普段と変わらない日常を過ごす一日であるということではないだろうか。つまり、イースターを迎えたとしても、ペットの体質・代謝機能は突如、一夜にして変化することはなく、食べられる物または食べてはならない物は普遍的(一昨日、昨日と同じ)なのだ。

よって、ペットライフの中で祝うイースターでは、是非とも、動物たちを特別扱いをせず、共に生活する彼らの「日頃」の健康を「いつもと同じように」願い、祝って頂けると幸いである。

このイベントにてイースターエッグを運んでくるウサギは、多産の動物であり、エオストレと同様に豊穣のシンボルとされております。

 

参考ページおよびツイッターアカウント:

1.https://www.rvc.ac.uk/news-and-events/rvc-news/easter-bunnies-and-dogs-do-not-mix

2.https://twitter.com/RoyalVetCollege/status/1116651055197184000


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