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ペットの行き過ぎた品種改良に起因するトラブルについて注意喚起をするハッシュタグ

投稿者:武井 昭紘

近年、イギリスでは、フレンチ・ブルドッグなどの鼻が短い犬種、いわゆる短頭種における異様なまでの人気と急増するネグレクト(飼育放棄)を受けて、極端な外見を有するペットを多くのヒトが繁殖し、購入し、飼育することへの警戒感が広がっており、同国の獣医師会は、行き過ぎた品種改良という意味の「Extreme Breeding」なる言葉を用いて、外見を重視するペットの取り引きを抑制する啓蒙活動を盛んに行っている。

そのような背景の中、やはり現代では、SNSの拡散力は絶大なようで、あるハッシュタグが獣医学的に賑わいを見せている。

 

#HealthOverLooks

「外見よりも健康を」と直訳できるこの言葉には、犬・猫は勿論のこと、鳥類、爬虫類、魚類に至るまで、様々な動物種の情報が添付されていることが、ツイッター上で読み取れる。

よって、新人の獣医師・動物看護師、獣医学部生は、Extreme Breedingに属する動物たちに起きるトラブルをSNSから具に学んで頂き、臨床現場で遭遇する「行き過ぎた品種改良」の結末をイメージし、そして、実際に体感し、動物福祉の向上の前に立ちはだかる問題点と向き合って頂けると幸いである。

今回紹介したハッシュタグでは、ウサギのExtreme Breedingも挙げられており、ネザーランドドワーフ、ライオンヘッドが該当していますので、是非、ツイッターをご参照下さい。

 

参考ハッシュタグ:#HealthOverLooks


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