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犬の糖尿病を遺伝学的に予防するために始動したアメリカにおける調査

投稿者:武井 昭紘

一般的に「インスリン依存性」とされている犬の糖尿病は、多飲多食多尿、白内障、ミオパチーなど様々な症状を発現する特徴を有し、インスリン投与による「毎日」の内科療法が必要不可欠となるため、罹患犬もさることながら、オーナーのQOLをも悪化させる代謝性疾患であると言える。故に、早期発見・早期治療ないしは「発症の予防」が大変に重要であると考えられるのだが、犬の糖尿病に関する予防医学は確立されておらず、獣医療が抱える克服すべき課題の一つとなっている。

そこで、現在、ペンシルバニア大学は、遺伝学的に犬の糖尿病を予防することを最終目標に掲げて、調査に協力してもらえる犬のオーナーをオンラインで募集している。なお、同調査では、犬種ごとにおける糖尿病の有病率、遺伝様式の有無を把握し、将来的に、「ブリーディング計画による糖尿病の発症予防」の実現可能性を模索するとのことである。

よって、上記のことから、本調査をキッカケに、キャバリアの心臓病を予防するデンマーク方式のような手法が確立されることとなれば、糖尿病で苦しむペット、悩むオーナーの数を激的に減少させることが期待できるのではないだろうか。

調査参加者には、抽選にて、100ドルのアマゾンギフト券が進呈されるとのことです。

 

参考ページ:

https://redcap.med.upenn.edu/surveys/?s=7FARANWKJJ


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