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犬の「てんかん」に関するトライアルを発表したアメリカの大学

投稿者:武井 昭紘

犬の「てんかん」は、一次診療施設にて遭遇する機会が多く、オーナーから見るとインパクトの強い症状を呈するため、臨床獣医師からの高い関心の目が向けられる神経系疾患である。故に、世界中で、多角的な視点をもって、「てんかん」に纏わる研究が盛んに行われており、今後も、ユニークな試験が計画・立案されるものと思われる。

そのような背景の中で、ノースカロライナ州立大学は、犬の「てんかん」に関するトライアルに参加してくれる家庭と犬を募集することを発表した。なお、同発表によると、「てんかん」に罹患した個体と罹患していない個体の計2匹を飼育している世帯を探しており、両者の腸内細菌叢の相違点(同じフードを給餌)を解析するとのことである。

仮に、上記のトライアルにおいて、何らかの有意差が確認されることとなれば、犬の「てんかん」の発症機序または原因に、新たな見解を提唱することが出来るかも知れない。よって、研究結果が公表される日を心待ちにし、動向に注視していきたいと思う。

本国でも、同様のトライアルが実施されることを期待しております。

 

参考ページ:

https://drive.google.com/file/d/1rgTFSIdVAQNZY7qtyB4hOkLB1G2lsBe4/view


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