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小動物臨床の眼科診療においてコンタクトレンズが装着後に外れる時間を調査した研究

投稿者:武井 昭紘

外観は非常に似ていることは紛れもないが、犬とヒトの眼球表面の形状は、異なるカーブを描くとされており、小動物臨床の眼科診療では、角膜を保護するための「動物用」コンタクトレンズが製品化され、流通している。しかし、このコンタクトレンズは、獣医師が意図しない早い段階で脱落してしまうことがあり、治療計画の変更を余儀なくされることが珍しくない。

そこで、ジョージア大学は、ビーグルを用いて、①ヒトまたは②動物用コンタクトレンズが装着後に外れるまでの日数を調査する研究を行った。すると、②では0.4日であるのに対して、①は実に5.2日もの間、供試犬の角膜を保護していたという結果が明らかとなったとのことである。

上記のことから、冒頭の理論で作製された②の外れ易さが際立っているため、①と②の間に認められる圧倒的な差に着目して、その要因を詳細に解析する必要があるものと思われる。

本研究で使用されたヒト用コンタクトレンズの一つは、日本にも流通しているアキュビューオアシスとのことです。

 

参考ページ:

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30706601


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