2018年の夏、ニューヨークタイムズが、イギリス国内で飼育されている犬の死因について、悲しい現実を報道した。
なお、同紙によると、26万匹を超える犬の生活状況を調査した研究から、3歳未満で亡くなる個体の死因の約33%を「問題行動」が占めていることが判明したとのことである。つまり、攻撃性行動、ムダ吠えなど、飼い主が不都合だと考えいる行動を理由として、若い犬が命を落としているというのだ。
ここまで話を進めると、愛犬の問題行動に悩みを抱えたオーナーが安楽死を選択していると考える方々が多いものと推察する。無論、ニューヨークタイムズが報じた現実も、それに則した内容であることは間違いない。しかし、筆者は、安楽死の次点に位置する死因が大変に気になっており、それは、「問題行動に起因する交通事故死」であると、同紙に記載されていた—–。
原則、オーナーが気にしなければ、どんな問題行動も病気と認識されないのかも知れないが、「問題行動が事故死の原因となる」となるなら、話が変わってくるという家庭は増えるのではないだろうか。
よって、本稿をキッカケにして、事故死を防ぐことを目的に掲げた躾やトレーニングが少しでもクローズアップされることを願っている。
参考ページ:
https://www.nytimes.com/aponline/2018/07/24/science/ap-us-sci-bad-dogs-die-young.html