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高圧蒸気滅菌の業務効率化を図れる滅菌器 PZ100 Air Plasma Sterilizer

投稿者:武井 昭紘

小動物臨床において、微生物の混入を防ぐことが望ましい手技(一部の検査・治療、手術など)に用いる器具は、滅菌という工程を通すことが一般的とされている。その中でも、再利用をする金属製の医療器具は、高圧蒸気滅菌と呼ばれる「高温による滅菌」にて、ハイレベルな安全性を保っている。しかし、高温を維持することは、時間およびエネルギー(電力・熱)を消費することであり、急務ではないにしても、動物病院の運営にかかる業務効率と経費削減の側面から改善の余地がある。

そこで、オクラホマ州に拠点を置くPlasma Bionics社は、低温プラズマ技術を搭載した滅菌器PZ100 Air Plasma Sterilizerを2018年の夏季に発売した。なお、同製品は、自動車の移動(往診)にも携帯できる設計で、高圧蒸気滅菌よりも低温かつ短時間で滅菌処理を完了できるため、緊急手術の準備や手術中の滅菌器具の補充に際して、クールダウンに手間取ることはない。

上記のことから、PZ100 Air Plasma Sterilizerの滅菌効果が世界的に認められ、院内での滅菌処理での使用は勿論のこと、交通事故や大規模な災害現場でも活躍するようになることを願っている。

低温プラズマ技術にて滅菌できる医療器具のリストが、世界的に纏められていくことにも期待しております。

 

参考ページ:

PZ100 Air Plasma Sterilizer


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