多岐に渡る業種においてヒトの仕事を奪う危機感、もしくは、人手不足の解消への期待感など、様々な評価を受ける人工知能(AI)は、現在、Siri、Google Assistant、Alexaなど、ヒトと会話する形式によって個々人の好みに合せた情報を提供したり、発注したりするシステムへも応用されており、更には、インターネットの世界から飛び出し、ある車種(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス、MBUX)へも搭載されるまでに発展を遂げている。故に、このような背景を見ると、対話型AIは、今後、会話を要する事業全般に普及していく可能性があると予想され、おそらく、獣医学および動物医療業界も例外では無いと思われる。
それを裏付けるように、2018年11月、ネブラスカ州に拠点を置くリンカーン記念大学が、ある発表を行った。
なお、同大学によると、獣医学関連の教育事業に技術革新を齎す目的のため、Amazonが提供しているAlexa(アレクサ)を学習プロセスに導入するとのことで、本格化すれば、世界初のAIによる獣医学の教育が実現する見通しである。
上記のことから、将来的に、大学の2つの性質である①教育機関と②研究機関は完全に分離して、①はAIが、②は研究者が担当するようになり、大学「教員」という呼び名が消える未来が訪れるのかも知れない。
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