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マイナス10度を下回る極寒の地で取り組むストリート・キャットの越冬サポート

投稿者:武井 昭紘

某報道機関において「炎暑」または「酷暑」と称されるほどに高気圧が発達したため、今年の夏は体温を超える、ないしは、40℃に迫る勢いで外気温が上昇したことは記憶に新しい。一方で、師走に夏日が出現したことも驚くべき現象であるが、1月に入り、朝の冷え込みを肌で感じ、北海道・東北地方の降雪に関するニュースを耳にすると、冬へと移り変わったのだということにも気づかされる。つまり、皮膚に痛みを覚えるような厳しい寒さ、「極寒」の季節を迎えたのである。

ここで、筆者は、あることが頭に浮かぶ。

『街中を自由に歩くオーナーが居ない猫は、炎暑や極寒の季節をどう過ごしているのか』

同様の疑問も持ったかも知れないモントリオールの動物慈善団体SPCAは、現状を鑑み、不妊・去勢手術プログラムに合わせるように、以下のに示す活動を行っている。

ニューヨークの北方、カナダのモントリオールは、-30〜-20℃という想像を絶する極寒の大地で、
ストリート・キャットが一定の場所に留まると、被毛が地面と張り付いてしまい、身動きが取れないままに凍傷、凍死を待たざるを得ないという地域性を持つ。そこで、SPCAは、冬を乗り越えてもらうためのサポートととして、防寒用シェルターを随所に設置し、シェルター付近で寛ぐ猫の様子を撮影した画像をウェブページ上にアップしている。。

上記のことから、オーナーの有無に関わらず動物福祉を考える姿勢は大変素晴らしく、本国も見習うできであり、海外のケースをモデルとして、ご近所の皆様に愛される地域猫・迷い猫などのために、日本版システムを構築し、実践に活かすことが望ましいと思われる。

One Healthや地域猫の疾病予防を目的として、動物病院と猫用ケージ作製しているメーカーが協力して、極寒を乗り切るプログラムが各地で実践される未来が訪れることを願っております。

 

参考ページ:

https://www.cbc.ca/news/canada/montreal/cold-weather-cat-shelters-1.4862499


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