台風、地震、噴火などの災害に対する心構えや事前準備は、小動物臨床の観点(躾や負傷を避ける目的)からも重要で、緊急時に直ちにペットがケージに入ることであったり、見慣れないヒトが行き交う場所で必要以上に怖がらず攻撃的ならないことを、被災地に身を寄せている期間では求められることがある。更に、ペットの防災対策に関するキーポイントは数えきれず、緊急時のペットグッズやフード、動物用連絡掲示板、動物慈善団体に関する情報等、挙げれば切りが無いのが現状である。つまり、自分自身の安全も確保しなければならない個々人が、前述の事項を漏れなく掌握することは至難の業と言えるのだ。
そこで、アメリカ合衆国国土安全保障省(Department of Homeland Security)は、6月をPet Prepared Monthに設定して、多岐に渡る「ペットを守る災害時の対策」をハッシュタグ(#PetPreparedness)とともに発信することに加えて、ウェブページ上で該当事項を一覧に纏めている。なお、同サイトのページは、月とは無関係に閲覧できるため、是非、ご参照頂きたい。
上記のことから、常に地震の脅威にさらされている本国でも、日本語版ハッシュタグを作製して、被害を最少限に喰い止めるための有用かつ信頼性の高い情報が急速に普及していくことを切に願う。
参考ページ:
https://www.ready.gov/pet-toolkit