近年、世界的に動物福祉を向上させるアイデアや研究に対する注目が集まっており、時に、法的効力をも発揮するルール作りへと発展するケースも見受けられる。その中でも、イギリスでは短頭種を取り巻く環境、ある大型犬の登録件数、猫の短頭種の定義付けなど、非常に積極的、且つ、活発な議論が持ち上がり、ペット販売業への規制強化が着々と進んでいる。
更に、前述のような背景の中、今月から、同国において新たな法規制がスタートすることが発表された。
それは、動物販売業に向けた星評価制度であり、以下に示す業態が対象となる。
◆ペット業界の星評価制度の対象範囲◆
・ペット販売業
・ペットホテル業
・展示動物取扱業
星評価制度は、外食産業、ホテル業界、通販業界では当たり前のように導入されているシステムであり、これは、おそらく、ヒトの衣食住に関わる業者に責任感を持ってもらうことが目的なのだろうと、誠に勝手ながら推察している。
ならば、動物愛好家の衣食住または幸せなペットライフを大きく左右することもあるペット業界にも、「より一層の責任感を」という考えが広まるのも必然なのかも知れない。よって、評価の捏造を防止するシステムを盤石に構築した上で、一日も早く、日本を含めた世界中のペット業界へ星評価制度を組み込んでいく動きが起きることを切に願っている。
参考ページ:
http://mrcvs.co.uk/en/news/17760/New-star-rating-system-for-animal-businesses