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NATIONAL PET OBESITY AWARENESS DAY~10月10日はペットの肥満を考える日~

投稿者:武井 昭紘

人医療と同様に、小動物臨床では肥満が深刻化しており、米国ペット肥満防止協会(Association for Pet Obesity Prevention、APOP)によると、アメリカ国内の犬猫における肥満の割合は、2016年ではそれぞれ54%、59%、2017年では56%、60%と増加傾向にあることが発表されている。つまり、これは、犬5000万匹、猫5600万匹以上が肥満であると推計できることになる。故に、ペットオーナーに向けて、体重管理の重要性を訴える啓蒙活動を継続的に実施することが非常に重要だと考えられるのではないだろうか。

そこで、APOPは、本日10月10日をNATIONAL PET OBESITY AWARENESS DAYと位置づけ、獣医師およびオーナーに対して、ペットの体型チェックを促すとともに、2018年の肥満に関する調査への協力を呼び掛けている。

また、以前の記事に示した通り、肥満は腸内細菌叢を変化させたり、心臓への負荷を増大させるといった影響を生体に与えると報告されていることに加えて、臨床現場における獣医師・オーナーの意思疎通の難しさペットとオーナーの体型の関連性を念頭に置くと、10月10日は広く一般に「ペットの肥満」を知ってもらう絶好のチャンスと言える。

よって、日本でも、NATIONAL PET OBESITY AWARENESS DAYが、本稿を契機に少しでも普及し、ペットの健康管理(それに続くオーナーの健康管理)を後押しできれば、嬉しい限りである。

APOPから調査に協力した動物病院(一定条件をクリア)へiPad miniがプレゼントされるそうです。

 

参考ページ:

https://petobesityprevention.org/national-pet-obesity-awareness-study/


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