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犬を飼い始める前に考え知って欲しいことを纏めたウェブサイト

投稿者:武井 昭紘

現代にてペットを飼育することは、「命を預かる」ことと同じ意味を持ち、①動物愛護法における終生飼養、または、②欧米における「責任を伴う所有権」と表現されるような大きな責務を覚悟したのちに検討するべき事項である。しかし、ネグレクト(飼育放棄)、多頭飼育崩壊、パピー工場などが世界的な社会問題となっている通り、命の尊さを軽視していると疑念が抱いてしまう報道が後を絶たないことを考えると、①②について継続的に啓蒙して、概念を普及させていくことが非常に大切だと考えられる。

そこで、イギリスのDog Breeding Reform Group(DBRG)は、犬を飼う前に考えて、且つ、知って欲しいことを纏めたウェブサイトを作成して、以下に示す内容を公開している。

◆犬を飼い始める前に熟考して欲しい重要ポイント◆
1.自身のライフスタイルに合ってますか?
2.家系図(少なくとも5世代分)を入手できますか?
3.極端に変わった外骨格の個体ではないですか?
4.購入するブリーダーはケネルクラブに登録していますか?
5.ブリーダーの元でマイクロチップを入れていますか?
6.母親と一緒に居る子犬の姿を見ましたか?
7.犬の購入に際して抱いた不安点を問い合わせる自治体を知っていますか?

上記の内容にリストアップされた動物福祉と幸せなペットライフへの事前準備は、イギリスのみならず、世界各地で犬を飼いたいと思っている方々にとっても重要なことであると思われる。また、信頼のおけるブリーダーの定義については、各国にて個別に議論を尽くしていけると、更に優れた動物福祉を実現できるかも知れない。

ペット販売規制における法整備やシステム構築に関して後れを取っている日本においても、全国的に統一したチェックリストが作成されることを願っております。

 

参考ページ:

http://www.dogbreedingreformgroup.uk/guide-to-buying-a-puppy.html


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