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5月はLyme Disease Awareness Month~ダニ媒介性感染症を防ぐための啓蒙月間~

投稿者:武井 昭紘

ダニ媒介性感染症の代表例である「ライム病」は、マダニ科マダニ属によって媒介されるスピロヘータが起こす感染症で、欧米では年間数万人、日本では過去20年間に200人以上の犠牲者を出している病気である。故に、ライム病は重大な社会問題として認識されており、その発生件数を抑えることが大切だと考えられている。そこで、この目的を達成すべく設定されているのが、5月のLyme Disease Awareness Monthだ。

 

Lyme Disease Awareness Monthのテーマは、何といっても「ライム病の予防」である。つまり、「マダニに咬まれないこと」および「マダニに咬まれたことを認識すること」が重要なのだ。では、どのような対策を講じれば良いのだろうか。国立感染症研究所のホームページには、以下の事項が記載されている。

◆ライム病の予防対策(特に野山に出掛ける時)◆
・明るい色の服を選ぶ(マダニが発見しやすい)
・肌の露出を控える(長袖を着て、衣服の裾を靴下の中に入れる)
・虫除けをする
・無闇に藪に入らない
・咬まれた場合はマダニの顎を皮膚に残さないように、且つ、虫体を潰さないように取る

 

ライム病は、筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、悪寒、倦怠感などのインフルエンザ様症状から始まって、全身へと炎症が広がり、最終的にそれらの炎症の一部が慢性化する感染症である。加えて、感染を予防する有効なワクチンは開発されていない。詰まるところ、ライム病を発症しないためには、「マダニに咬まれないこと」が一番なのだ。緊急事態宣言が延長し、いつ解除されるか分からないが、気温も上昇し始めて出掛けやすい5月。読者の皆様、そして皆様が担当する犬猫のオーナーがライム病に苦しまないように、予防対策を徹底して頂けると幸いである。

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