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アフリカ豚コレラ 中国で発生 アジアで初 

投稿者:AsaT

アフリカ豚コレラは豚やいのししが感染し、発熱、粘血便、全身の出血性病変が特徴です。急性の場合、致死率が100%の家畜伝染病です。主な原因はアフリカ豚コレラウィルスで、ダニの媒介や感染蓄等との接触で感染が拡大します。中国ではアフリカ豚コレラ(ASF)がアジアで初めて確認されました。

記事によると、中国でASFが確認されたのは、中国東北部に位置する遼寧省瀋陽市の養豚農場。8月1日にASFに類似した症状が確認され、47頭が死亡。中国の国立研究機関の検査結果で3日、ASFであることが明らかになりました。感染ルートは明らかになっていないそうです。

中国では緊急対応として、同市からの豚の運搬停止、感染の可能性がある豚8000頭以上を殺処分とし、応急措置の体制を整えるほか、まん延防止のため消毒などを行っている。

日本では3日の発表を受け、農水省が各都道府県、生産者団体、日本獣医師会などに向けて防疫対策を徹底するよう通知しました。感染ルートとして考えられるのが、ASFに汚染された生ごみや食べ残しが豚の餌に混入したり、野生イノシシと接触したケースが多いそうです。

そのため同省は、生肉が含まれている可能性がある飼料は加熱処理する必要があることを強調しているそうです。豚コレラとは異なり、ASFは有効なワクチンがなく、発生した場合は殺処分しか撲滅させる方法がない。同省は日本での発生は確認されておらず同病の清浄国だが、海外からの侵入に対し警戒を怠らず、発生予防に努める事が大切だとしています。

2010年に宮崎県で口蹄(こうてい)疫が発生した際は、韓国や中国など近隣諸国で同病が先行的に頻発。こうした事例を踏まえ、同省は「関係者一体となって危機感を高めることが大事」(動物衛生課)と話す。


https://www.agrinews.co.jp/p44820.html

<2018/08/07 日本農業新聞>

アフリカ豚コレラ 中国で発生 アジアで初

 

 


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