ニュース

防疫・衛生

蚊の季節 東京都は輸入感染症を徹底調査

投稿者:AsaT

暖かくなると虫の動きも活発になり、蚊に刺されることも出てくる。東京都は蚊が媒介するデング熱などの輸入感染症を徹底的に調査し、広まる前に封じ込めようとしています。

記事によると、2014年に東京都を中心にデング熱の国内感染が広がったのは、海外でデング熱に感染した人が日本に入国・帰国し、感染者を吸血した蚊が広めたと考えられています。

東京都は2004年より都内各地で蚊を採取し、ウイルスの有無を確認する「広域サーベイランス」(石神井公園、井之頭公園など16ヵ所、期間は6~10月)を行っているが、その当時はデング熱を見つけることができなかった。

デング熱が広まった翌年の2015年からは、利用者が多くイベントなどで人が多く集まる場所を「重点サーベイランス」(23区内の代々木公園、上野公園など9ヵ所、期間は4~11月)として、徹底的に調査を開始。成虫から幼虫までウイルス有無を確認している。今年も重点サーベイランスが行われ、ウィルス検査は陰性になっている。

「重点サーベイランス」ではデング、チクングニア、ジカの3種を調べ、「広域サーベイランス」ではその3種に加えてウェストナイル、マラリアを調べるそう。いずれかが確認できた場合、日本に入国または帰国した感染者を蚊が刺した事になり、蚊を媒介して感染症が増える可能性が出てくる。

東京都はウィルスを保有する蚊が確認できた場合、いる可能性がある地点を『蚊媒介感染症ハイリスク地点』サイトで知らせるとともに、報道を迅速に行うそうです。

インドネシアでは過去にデング熱に感染した犬から感染が広がったと考えられており、ペットの犬・猫にも感染するため、これからの季節は注意が必要となります。

外国人観光客も日本人渡航者も年々増える中、輸入感染症が蚊によって広まる可能性は大きくなっています。蚊が飛び回る時期は、東京都の「広域・重点サーベイランス」に注目です。


https://weathernews.jp/s/topics/201805/250065/

<2018/05/28 09:23 ウェザーニュース>

蚊の季節 東京都は輸入感染症を徹底調査

蚊の季節 東京都は輸入感染症を徹底調査


コメントする