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鹿児島空港 ほじょ犬専用トイレ設置

投稿者:AsaT

鹿児島空港(鹿児島県霧島市)に、身体障害者を助ける補助犬専用の「ほじょ犬トイレ」が設けられた。

記事によると、補助犬は公共交通機関やレストランなどへの同伴が法律で認められた存在だが、設置されているトイレはわずかで、障害者は「どこで犬の用を足せばいいか、困っていた」事が今回のトイレ設置に繋がったようだ。

トイレの運用が始まったのは3月30日。国内線ターミナルビル横で、元々は業務用駐車場だった一角に壁やフェンスで目隠しされた区画が設けられた。車いすでも出入りしやすいスライドドアを開けると、手洗いと汚物流し台、床を水洗いするホースやブラシが備えられている。

視覚障害者で、アイメイト鹿児島の会長春田ゆかりさんは4月5日、盲導犬とトイレを試した。春田さんが排泄(はいせつ)の指示を出すと、犬は春田さんの周りを回り、しゃがみ込んだ。「ワンは小、ツーは大の意味です」  補助犬は、身体障害者補助犬法に定められた盲導犬、聴導犬、介助犬のこと。障害者をサポートする訓練を受けているが、春田さんは「我慢できなくなるとソワソワしたり、鳴いたりするんです」。

春田さんによると、県内で補助犬用トイレがあるのは、鹿児島市のハートピアかごしまなどだけで、公共交通機関は初めてという。

移動に長時間かかる飛行機に乗る前はトイレを済ませておく必要があるが、目立たず、他の利用者に迷惑がかからない場所が空港周辺では分からず、十数年前から空港側にトイレの設置を要望していた。昨秋から空港側と打ち合わせし、これまでは人のトイレに持ち込んで流していた汚物を流す台も設けられた。

トイレまで誘導する点字ブロックがなく、初めて利用する場合に障害者が戸惑う可能性があるが、春田さんは「一度使えば犬が覚えてくれる。安心して飛行機に乗ることができる」と話す。同じく視覚障害者で、盲導犬と試した立山義雄さんは、バスの乗り換えで頻繁に空港を訪れるという。「週1回、空港を使うのでありがたい。モデルになるようなすばらしい施設」と喜んだ。

利用できるのは空港ビルの開館時間で、ペットは利用不可。鹿児島空港ビルディング施設課の田中あゆみさんは「いろいろな障害の方に使っていただけるとうれしい」と話した。


https://www.asahi.com/articles/ASR4V7FDSR45TNAB001.html

<2023/04/27 朝日新聞DIGITAL>

鹿児島空港 ほじょ犬専用トイレ設置(写真と記事は関係ありません photoAC)

 

 


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