ニュース

IoT技術で牛を24時間モニタリング 新しい畜産のカタチ

投稿者:AsaT

家畜農家では施設の清掃や餌やり、生産管理や経営など業務は多岐に渡り、技術や経験も必要です。生き物相手の仕事なため、365日業務を止める事はできず、お産や体調不良など様々な対応が必要になります。近年は飼養規模が急激に拡大したため、慢性的に労働力が不足しており十分な観察時間を確保することが困難になっています。

牛舎の設備販売の仕事で、後継者不足に悩む畜産農家を見てきたデザミス株式会社、代表取締役兼CEOの清家浩二さんは、2016年に最先端のIoT技術で牛の健康を遠隔管理するシステム「U-motion(ユーモーション)」を開発しました。

記事によると、首輪型のIoTセンサーが「起立」や「採食」「反すう」などの牛の行動を24時間記録。それを元にAIが「運動量が落ちている」「エサを食べていない」など、異常を感知するとアラートを発信するため、農家はリアルタイムでそれらの情報を確認することで、牛の病気にいち早く気づいて対応できるそうです。

「牛の体調の変化は畜産の経験が長くないと見極められないとされてきたが、IT化により経験が少ない若い人も参入しやすくなり、農家は慢性的な人手不足を解消できる。また、農家だけでなく、何かあれば夜中でも牛舎に駆け付けていた獣医師の負担も軽減できる。」と清家さんは語っています。

さらに、日本で初めて牛の分娩兆候を知らせるサービスも開始。これで農家は余裕を持ってお産の準備ができ、発情アラートと併用することで出産率の向上が期待できるといい、「U-motion」は2020年度までに全国で10万頭の牛に導入されています。

清家さんは「データやIoTを使いながら、すごく楽しい畜産やカッコイイ畜産に変えていきたい」と語った。


https://www.fnn.jp/articles/-/171617

<2021/04/24 FNNプライムオンライン>

IoT技術で牛を24時間モニタリング 新しい畜産のカタチ(PhotoAC)

 


コメントする