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コロナ禍の今考えたい ワンヘルスの徹底を

投稿者:AsaT

現在、新型コロナ蔓延に際して動物病院、獣医師への啓蒙が進められ、ヒト、ペット、動物との相互依存の認識と健康維持が課題になっています。ワンヘルスは私達ヒトの健康を守るため、動物や環境にも配慮して取り組むという概念です。

地球上には多くの生物がさまざまな環境の中で生息していますが、私達ヒトの都合で環境汚染や気候温暖化がすすんでいます。コロナ過ではヒトだけでなく、ペットや動物にもその被害が及んでいるかもしれません。

世界で大発生した100年前のスペイン風邪、エボラ出血熱、SARSインフルエンザも野生動物からのウイルスが感染源とされています。ヒトへの感染のみが報道されていますが、被害はペットにもあったとされています。世界中で新しい感染症が確認されており、そのほとんどは人獣共通感染病であると言われています。

人獣共通感染病の病原体は野生動物と共存していた微生物で、近年の著しい人口増加と地域環境の変化などで野生動物とヒト社会の境界消滅の結果、ヒトの世界に微生物が入り込み、重い感染症を引き起こすことが多くなってきたのです。

野生の病原体に関してはまだまだ未知のものが多いのですが、ヒトとそして大事なペットの健康を守るために、ワンヘルスで獣医師会や医師会の情報の交換と発信、そして飼育者との健康交流を進めなければならない時が来ているように思います。

コロナ過は人間の問題だけではありません。

コロナ禍の今考えたい ワンヘルスの徹底を(写真:PhotoAC)

 


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