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環境省 コロナ流行で野生動物と感染症の関係調査へ

投稿者:AsaT

新型コロナウイルスの感染者が減少傾向だが、再拡大が心配される日々。環境省はコロナウイルスのように野生動物から人に広がるような感染症を防げるよう、野生動物の保護・管理に研究の知見を生かす。

野生動物が感染源となる病気は、人獣共通感染症や動物由来感染症と呼ばれる。コウモリが感染源とされている重症急性呼吸器症候群(SARS)、ラクダなどがウイルスの宿主とされる中東呼吸器症候群(MERS)などがあり、新型コロナウイルスはコウモリやセンザンコウが感染源と考えられている。

記事によると、これまでは人への感染が広がってから対策が取られることが多く、野生動物がどういった病原体を持っているかなどは、詳細に把握されてこなかったという。

そこで、国立環境研究所や国立感染症研究所、各地の大学などに分散している人獣共通感染症関連の情報を集約し、イノシシ、ニホンジカ、タヌキなど狩猟鳥獣を中心に対象の動物を決定。国内の野生動物の地域別の病原体の保有率や生息分布、人間との接触機会などを勘案してリスクを評価していく形で、その結果を柵の設置や捕獲、モニタリングなど野生動物の保護・管理に生かすそうだ。

新型コロナウイルスのような感染症が、今後、人に広がる前に防げるよう、野生動物の保護・管理に研究の知見を生かす。来年度の概算要求に経費約2億5千万円を盛り込む。


https://www.asahi.com/articles/ASN9R4Q73N9LULBJ01B.html

<2020/09/23 朝日新聞DIGITAL>

環境省 コロナ流行で野生動物と感染症の関係調査へ(写真:photoAC)

 

 

 


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