『犬は、嗅覚が優れており、ヒトには分からない臭いも嗅ぎ分けられる。』
『だから、COVID-19を発症したヒトの臭いも探知できるのではないだろうか。』
このように仮説を立てた世界各地の研究機関にて、現在、COVID-19探知犬の育成が進められている。そして、この度、COVID-19を探知する彼らの能力が数値化され、その精度が明らかになった。
なお、発表を行ったドイツの獣医科大学らによると、新型コロナウイルスに感染したヒトの唾液や気管分泌物の臭いを認識するように訓練した犬8匹に参加してもらい、感染者と非感染者のサンプルを嗅ぎ分ける試験を実施したところ、感度83%、特異度96%の精度で、両者を判別できることが判明したとのことである。
新型コロナウイルスに感染したヒトは、23,518,343名。
感染が原因となって亡くなったヒトは、810,492名。
世界がこのウイルスの猛威に怯える今。感染拡大を防ぐためには、COVID-19を発症したヒトを早期に発見し、他者との接触を一次的に制限することが大変に重要である。その早期発見に、COVID-19探知犬は大きな役割を果たすものと思われる。よって、今後、感度を上げる訓練方法を模索しながら、彼らが1日でも早くデビューし、パンデミックを終息させるように活躍することを願っている。
参考ページ:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32703188/