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マダニ感染症が過去最多 初の100人超えか

投稿者:AsaT

マダニを感染経路とする「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の今年の患者数が、
統計を取り始めた2013年以降、初めて100人を超える勢いで増えていることが分かりました。国立感染症研究所が19日発表した患者数は、96人になるようです。

記事によると、SFTSは2011年に中国の研究者らによって発表されたウイルスで、感染すると6日~2週間の潜伏期を経て発熱、下痢、下血などの症状が表れ、致死率は30%との報告もあります。有効な治療法がなく、ワクチンもありません。

感染研は医療機関に全患者の報告を求めていて、初年の40人から患者数は増加傾向にあります。しかし、感染が拡大したのではなく、新たな感染症として認知されるようになったのが要因とのこと。

今年10月末までの累計患者数は491人。届け出時点でこれまで70人が死亡しており、免疫の衰える高齢者が発症しやすく、患者の9割が60代以上であることも分かっています。

イノシシやシカなどがウイルスを保有していて、屋外に生息するマダニがその血を吸い、さらに他の動物をかむことで感染します。野山や畑などに行く際には注意が必要ですが、室内で飼っているペットが散歩などの外出時にうつされ、飼い主が室内で感染する危険性もあるようです。

獣医療やペットに関わる方には改めてご注意いただきたいニュースです。

17年夏には、衰弱した野良猫を動物病院に連れて行った50代女性が手をかまれて感染し、死亡したケースが報告された。

マダニ感染症が過去最多 初の100人超えか(写真と記事は関係ありません 写真:photo AC)

 

 

 


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