現在の医学では、世界各地で発生してヒトに疾病を齎す新しい感染症のうち、実に75%は、動物が感染源となっていると考えられており、ヒトは勿論のこと、動物へのワクチネーションプログラムが、両者の健康を守るOne Healthの実現、動物福祉の向上、抗生剤の乱用の防止、グローバルな食糧確保にとって、非常に重要であるとされている。そのため、ベルギーに拠点を置いて動物用医薬品およびワクチン製剤を通して世界の国や企業と繋がるHealth for Animalsと、世界獣医師会(World Veterinary Association、WVA)は、4月20日をワクチン接種の重要性を啓蒙する記念日として、World Animal Vaccination Day(世界動物ワクチン接種の日)に設定した。
この活動は、現在、SNSをも巻き込んで世界中に拡散しており、#WorldAnimalVaccinationDayというハッシュタグを添えて、様々な情報発信が盛んに行われている。
以上を踏まえて、新人の獣医師および看護師に問いたい。
自分自身が、#WorldAnimalVaccinationDayとともに、世界へと広めたいワクチンネーションに関する知識・情報・取り組みは、一体、何であろうか。
この機会を良いキッカケとして、今まで学んできた事、臨床現場で知り得た事を基にして、改めてワクチンについて考え、所属する動物病院に訪れるペットオーナーへ積極的に啓蒙してもらえると幸いである。
参考ハッシュタグ:#WorldAnimalVaccinationDay