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富山県 養鶏業3社が破産申請へ 負債総額20億円超見通し 

投稿者:AsaT

帝国データバンク富山支店によると、養鶏業の床鍋養鶏(小矢部市北一、床鍋嘉昭代表)など3社は30日までに、主要取引先の飼料事業者湯浅商事(名古屋市)の関係会社に事業を譲渡し、富山地裁に破産手続きを申し立てる方針を固めた事がわかった。

記事によると、3社は中核の床鍋養鶏をはじめ、法人向けに卵を卸す関連会社トコエッグ(高岡市横田本町)、卵の小売りを手掛けるトコフーズ(小矢部市平桜)。北陸三県のスーパーや飲食店、食品製造業者らに卵を出荷していた。帝国データバンクは3社の負債総額を20億円超と見込んでいる。

鶏卵市況が伸び悩む中、ロシアのウクライナ侵攻や円安などの影響で飼料高騰に拍車が掛かり、資金繰りが厳しくなったとみられる。従業員は関連会社に移籍し、養鶏や卵の販売などの事業を継続する方向で、湯浅商事が設立した新会社が事業を買い取り継承する。

鶏卵事業者では、高岡発祥の大手イセ食品(東京)が今年3月、会社更生手続きを申し立てられた。飼料価格高騰で経営が厳しく、近年は国内事業者の競争が激しいとされている。

トコエッグは6月から、独自製法による飼料で生産した卵「北陸生まれ」を伏木富山港から香港に輸出していた。獣医師の資格者が養鶏に従事し、うま味が濃い「マリンエッグ」などのブランド卵を生産、販売してきた。


富山県 養鶏業3社が破産申請へ 負債総額20億円超見通し」

<2022/10/01 富山新聞>

富山県 養鶏業3社が破産申請へ 負債総額20億円超見通し (photoAC)

 


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