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動物園や水族館も 餌代や光熱費など値上げに苦しむ

投稿者:AsaT

円安の影響や輸送コストの上昇で動物園や水族館でも物価高が問題になっている。

記事によると、岡山県岡山市にある池田動物園では、厳しい経営状況でも34年間にわたり据え置いてきた入園料を9月から値上げする。コロナ禍の影響や、ウクライナ情勢や円安に伴うエサ代の高騰の影響のほか、夏場の酷暑も経営を苦しめているという。

池田動物園は約8万平方メートルの敷地に、ホワイトタイガーやアミメキリンなど約100種類、約450個体の生き物を飼育。岡山駅からは約2キロの場所にあり、家族連れなどに長年親しまれてきた。経営難はコロナ禍で追い打ちをかけられたが、市民によるサポートや企業の支援などが集まり、なんとか園の経営を存続させてきたが限界に来てしまった。

値上げに踏み切らざるを得なかった理由の一つは飼料代だ。トウモロコシや牧草など、国内産だけではまかないきれず、多くを輸入に頼っているが、今年初めに1ドル110円台だった為替相場は、7月には130円台後半に。輸入飼料の価格高騰につながった。市内ではウサギやハムスターなどのペット用の牧草さえ品薄になる状態だという。大量のエサを必要とする動物園の経営を圧迫することになった。

他にも光熱費の高騰がある。池田動物園は京山と呼ばれる小さな山の森の中に位置し、「山の動物園」と呼ばれ、平野部よりは比較的涼しい環境にあった。しかし、異常な高温の日が続くと、動物たちの元気がなくなっていく。氷を与える回数を増やしたり、扇風機を大型のものに買い替えて風通しをより良くしたりと、電気代も水道代もどんどん膨らんでいっている。

全国にある動物園や水族館でも餌代や光熱費の問題は大きく、東武動物公園ではほぼ全てのエサ代が5~6%上がっている。東武動物公園では、エサの一部を寄付された野菜などでまかない、経費を削減。現状は入園料の値上げをしていない。

箱根園水族館では、ペンギンやカワウソのエサとなっているジの不漁で高騰している現状。2割から3割くらい価格が上がってきている。アジの量を減らして、代わりにサバの量を増やしている。同園も入場料の値上げをしないよう、ろ過槽の清掃の頻度をすこし少なくし、ん魚の生育に負担がかからないように様子を見ながら、水道代、電気代、ガス代の削減を行っているが、苦しい状況が続いている。

静岡県裾野市の富士サファリパークは1日から園内を巡るバスと車の利用料金、小動物施設の入館料などを100~500円値上げした。沼津市のあわしまマリンパークは4月から、大人入場料を200円、子供入場料を100円それぞれ値上げしている。

池田動物園の入園料は1988年以来、大人1100円、高校生880円、小中学生660円、3歳以上の幼児330円。9月からは420~70円の値上げで大人(高校生以上)1300円、小中学生800円、幼児400円となる。


https://www.asahi.com/articles/ASQ8G6RJ3Q8BPPZB00F.html

<2022/08/15 朝日新聞DIGITAL>

https://news.ntv.co.jp/category/economy/a0714733342b49aba9f8348205eb5cee

<2022/06/24  日テレNEWS >

https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1076179.html

<2022/08/17 あなたの静岡新聞>

動物園や水族館も 餌代や光熱費など値上げに苦しむ(photoAC)

 

 

 


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