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北米 ペットフードの入手困難に、トウモロコシ・大豆相場高が響く

投稿者:AsaT

北米では原材料の価格上層が響き、ペットフードの入手が困難になっている。

記事によると、北米ではペットの飼い主がAmazonなどの小売り大手から特定のペットフードを購入するのに腐心している。小売業界が需要増加と供給不足に見舞われていることが背景にある。米業界団体ペットフード協会の発表では、ペットフードの原材料コストは、新型コロナウイルスの感染が拡大して以降、8〜20%上昇している。6月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.4%上昇しているが、この伸びを上回っている状況だという。

米経済の回復が勢いを増す中、トウモロコシや大豆、肉類といった日常食料品の価格上昇に加え、輸送および労働コストもかさんでおり、動物と人間の食料供給全般に影響が及んでいる。多くのペットフードの主要原材料である米国産トウモロコシと大豆相場は、今春に8年ぶり高値となり、原料を利用する製造会社は苦境に陥っている形だ。

ほかにも、代替エネルギー策として70年代末から開始された、エタノール向けトウモロコシ需要も関係しているそうだ。原油価格高騰対策および安全保障対策(中東依 存の軽減)として、米国の最も競争力ある農産物であるトウモロコシからのエタノール生産が一大国家プロジェクトとして促進されている。

ペットフード協会は、動物性および植物性油脂の多くが再生可能燃料にも供給されているとして、ペットフードメーカーもこれらの油脂を巡る激しい争奪戦に直面していると指摘し、6月に米農業関係者宛てに「原材料などの価格がこれまでになく上昇しており、国内の犬や猫のペットフードを確保する戦略の計画および実行が危ぶまれている」と警告する書簡を送っている。

日本でも特定のドックフードの値上げや入手が困難となる場合が考えられる。家畜の餌としてもトウモロコシなどの飼料穀物の多くを輸入に依存しているため注視が必要だ。

ペットフード協会は、動物性および植物性油脂の多くが再生可能燃料にも供給されているとして、ペットフードメーカーもこれらの油脂を巡る激しい争奪戦に直面していると指摘した。


https://jp.reuters.com/article/usa-pet-food-idJPKBN2F00C8

<2021/07/30 REUEUTERS>

https://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n0608re5.pdf

<農林金融 米国のトウモロコシ需要増と 米・中・日穀物貿易への影響>

北米 ペットフードの入手困難に、トウモロコシ・大豆相場高が響く(写真と記事は関係ありません)

 

 

 

 


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