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香港 富裕層向けツアー 愛犬とプライベートジェット

投稿者:AsaT

海外に愛犬を連れて行く場合、出国先と入国先の条件をクリアし、手続書類などを提出しなければなりません。

たとえばハワイにいく場合、5ヶ月ほど前にマイクロチップの装着や狂犬病の予防接種、4ヶ月ほど前には狂犬病ワクチンの再接種があります。その後、狂犬病の抗体検査をし、抗体ができるまで120日間の待機。ハワイ到着の10日前までには必要書類送付などの手続きを行い、出発2週間以内の健康診断書の作成も必要になります。検疫所から輸出検疫証明書の交付を受け、当日も動物検疫所で検査を経て、やっと出発が可能になります。

海外へのペット同行はハードルが高いイメージですが、香港ではそれらの事務手続きを旅行会社が行う、裕福層を対象にした旅行ビジネスがあるようです。

記事によると、「Pet Life Group」の傘下企業である「Life Travel」という旅行代理店が、「Pet Travel」という名前で運営している。ペットと一緒にプライベート・ジェットでの旅行ができるほか、キャセイパシフィック航空を使ったツアーも用意しています。

同グループのマーケティング・ディレクター、エディ・ライ氏によると、「日本が一番ペットに理解があり、民間のみならず、関係省庁や自治体の協力も得られやすい。香港人にとって日本が一番人気の旅行先だというのも関係している」と話しています。今現在は、北海道、東京、関西、沖縄の4カ所のみだが、将来的にはロンドンとハワイにも広げていきたいと考えています。

日本政府観光局(JNTO)の香港事務所の元上席次長で、現在香港でツーリズムの関連会社「Japan Tourism Research & Consultancy」を経営している清水泰正 代表取締役は「香港では個人旅行が進んでいて、一般のツアーは集客が伸び悩んでいる。〝ペットを連れて〟など、個人では手配が難しいツアーの拡大が見込まれている」と見解を語っています。

JNTOが開催する、海外市場の動向に関する勉強会「インバウンド旅行振興フォーラム」では、香港のペット同伴の旅行会社に聞き入る参加者も。日本にも富裕層がいるため、検疫さえクリアできれば、日本でもこうしたビジネスが出てきても不思議ではないようです。

ペットと同伴での海外旅行は将来的には拡大していく可能性があるため、動物病院や獣医師としても関わりが今より深くなるかもしれません。

費用はキャセイを使う場合とプライベート・ジェットとでは料金が異なり、5万香港ドル(約73万円)から20万香港ドル(約290万円)と幅広い。広告をみると、2019年11月28日から12月4日の関西行きの6泊7日程では、2人1犬、キャセイ利用で7万9800香港ドル(約116万円)だ。


参照本リンク

<2018/12/11 商業界ONLINE>

香港 富裕層向けツアー 愛犬とプライベートジェット(商業界ONLINE)

 

 

 

 

 


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