ニュース

獣医大学

山口大 犬の乳がんを予防、治療開発に向けてクラウドファンティング

投稿者:AsaT

雌犬や高齢犬、小型犬にみられることが多い、乳腺腫瘍「乳がん」。雌の犬の死亡原因の上位を占めています。山口大共同獣医学部の研究グループはイヌの乳がん予防、治療開発に向けてクラウドファンディングで資金を募っている。

記事によると、主体は「小動物のがんに対するトランスレーショナル研究治療ユニット(TRAC)」で、山口大共同獣医学部の教員6人で構成されている。2年前に発足し、イヌのがん治療方法の開発から、動物病院での臨床実験まで一環して取り組んでいる。

TRACの水野拓也教授によると、海外のデーターでは、避妊手術を受けていない雌イヌの約7割に乳腺腫瘍が発生するとされており、そのうち3分の1が悪性の乳がんだという。

研究では、乳腺腫瘍を発生しやすい純血種の血統をターゲットにし、「次世代シークエンサー」という手法でDNA配列を調査する。

発症要因となる遺伝情報のパターンを探って、予防や治療方法の確立につなげる。発症要因となる遺伝子情報などの解明することで、ヒトへのがん研究に役立てたい考えのようだ。

目標金額は200万円で、クラウドファンディングサイト「アカデミスト」から募金できる。リターンは、同大のラボツアー、マンツーマン講演会の開催など。12日現在の達成率は57%(114万460円)。


 

http://ubenippo.co.jp/

<2018/06/13 宇部日報>

photoAC(写真と記事は関係ありません)

 


コメントする