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台風14号 石川県内で初「ペットと共に一夜」 拒否の自治体も

投稿者:AsaT

猛威をふるった台風14号による避難の際、宝達志水町は自主避難所で県内の自治体として初めて室内へのペット連れ込みを受け入れた。しかし、多くの自治体がペットとの同伴入室を禁じていた。

石川県内では全19市町のうち、16市町は同伴入室を禁止していた。避難者のアレルギー対応や衛生問題を禁止理由で、「大勢の人と一緒にペットが過ごすのは難しい」と話すのは輪島市の担当者。金沢市の職員も「避難所は人が生活する場所」と定義する。

記事によると、七尾市の1人暮らしの80代女性は、19日午後4時ごろ、目の具合が悪い柴犬1匹を連れて市内の自主避難所を訪れた。窓口で犬の持ち込みを希望したが「外でリードをつないでいてほしい」などと断られたという。

女性は愛犬と車内で待機し、2時間半後に再び避難所に入ることを希望し。しかし、再び同伴を断られてやむなく帰宅した。「ペットも家族。自分だけ中に入り、外で犬が雨ざらしになるのは忍びない」。女性は恐怖をこらえ愛犬と一夜を過ごした。

一方では、宝達志水町では19日夜、自主避難所だった町民センター「アステラス」で、70代女性がトイプードル1匹と一緒に同じ部屋で一夜を過ごした。においや鳴き声によるトラブルを防ぐため、町側は他の避難者と別の部屋を用意した。餌などは持参してもらった形で対応した。

町によると、ペット同伴の避難は東日本大震災で注目され、ペットの野生化や、車中泊を続ける被災者のエコノミークラス症候群発症を防ぐため、町側は今年受け入れ準備を進めた。担当者は「ペットも家族。一緒に避難したい気持ちを重視したい」と受け入れた理由を語っている。

県内ではかほく市が、場所を指定してペットの室内受け入れを認め、加賀市も大規模施設に限り、ペットのみの部屋を設ける方針だが、まだ受け入れ実績はない。自治体が民間と協力する動きもあり、野々市市は市内の民間業者と連携し、災害時に飼い主とペットが避難できる場所を確保するそうだ。

石川県内での記事だが、実際に台風接近に伴い、全国の自治体で同じようなケースがあったのではないだろうか。

動物愛護活動に取り組む「石川アニマルサークル」(羽咋市)の担当者は「ペットがいるため避難を控える人も多いだろう。ペットも家族とみる取り組みが広がってほしい」と話した。


https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/858911

<2022/09/21 北國新聞>

台風14号 石川県内初「ペットと共に一夜」 拒否の自治体も(photoAC)

 

 


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