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農水省「大豆ミート」JAS規格制定へ 動物性原材料不使用など要件に 

投稿者:AsaT

農水省は14日、肉代替食品(代替肉)で、大豆からつくる「大豆ミート」の日本農林規格(JAS)案を示した。

世界人口の増加による食糧不足や動物性肉を生産する畜産の環境負荷などから肉代替食品が世界の市場に広がり、支持されてきている。大豆ミートをうたう既存製品には、食肉を含むものも存在しており、JAS規格で定め、消費者の選択を後押していく形だ。

記事によると、新たな食として普及しつつある大豆ミートに国の基準を設け、牛や豚といった動物性の原材料を使用しないことや、肉のような質感や形状を表すよう加工するなどの要件を満たせば、商品の包装にJASマークを表示できる。同省は同日に開いた日本農林規格調査会に規格案を示し、了承された。事務手続きを経て今後1、2カ月程度で正式に制定されるという。

規格案では、「大豆ミート食品」の要件として、動物性原材料を一切使用しないことを定めた他、大豆タンパク質の含有率を10%以上とすることなども要件に。卵や乳、動物性由来の調味料に限り使用を認める「調整大豆ミート食品」の規格案も示し、大豆タンパク質の含有率は1%以上とした。メンチカツのように加工する際に、つなぎに卵を使うといった商品を想定している。

大豆ミート食品、調整大豆ミート食品共通の要件として、肉のような特徴を持つように加工することも盛り込んだ。具体的には、粒感や繊維感を表すことや、ミンチ状やスライス状に加工することなどを挙げた。

要件を満たし第三者機関に認められると、JASマークを商品の包装に表示できる。その際、包装の見やすい場所に「大豆ミート食品」または「大豆肉様食品」と記載することに加え、「肉不使用」など食肉を使っていないことを伝える文言も記載が必要とした。

ペットフードでも肉代替食フードの開発に取り組む企業も出てきており、関心が広がっている。日本でも肉代替食フードを店頭で見かけるようになるのではないだろうか。

 大豆ミートなど植物性由来の原料からつくる代替肉の市場は拡大傾向で、一部では国産大豆にこだわった商品開発も進む。同省は、消費者の食料問題への関心や健康意識の高まりなどを背景に、今後も拡大を見込む。


https://www.agrinews.co.jp/news/index/45479

<2021/12/15  日本農業新聞>

農水省「大豆ミート」JAS規格制定へ 動物性原材料不使用など要件に

 

 


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