輸出が禁止されている和牛の受精卵が中国に持ち込まれ、中国の税関で見つかり、水際で食い止められていたことが4日、明らかになった。和牛の精子だった可能性もあるという。
記事によると、和牛の受精卵を持ち出した男は自称大阪府在住で、農林水産省は男性を刑事告発に向けて検討に入った。男性は今年7月、フェリーで中国に入国する際に、和牛の受精卵数百個を詰めたボンベを持ち込もうして、中国の税関で見つかり止められた形だ。
男性は「知人に頼まれたもので、違法とは知らなかった」と話しており、中国から帰国した際に自分で申告して発覚した。
和牛の遺伝子情報は、法規制前の1990年代にオーストラリアに流失している。同国で「WAGYU」として大量生産され、アジアや欧州に輸出されている。
これを受け、農水省は各地の人工授精所などに管理の徹底などを求めるとともに、航空やフェリー会社に輸送用の液体窒素ボンベの写真を示して注意を呼びかけた。
https://mainichi.jp/articles/20181204/k00/00m/030/227000c
＜2018/12/04 毎日新聞＞
和牛受精卵 中国へ不正持ち込み 農水省 刑事告発も検討（写真と記事は関係ありません。photo-ＡＣ）
