奈良市は犬猫の殺処分ゼロへの取り組みに協力するペットショップを「犬猫パートナーシップ店」として、優良店に認定する新制度を6月から開始する予定だ。
記事によると、個体識別のマイクロチップ装着の義務づけや終生飼育を購入時に誓約させるなど、8つの基準を満たすペットショップが対象。認定店は専用のロゴマークが配布されるという。市は今月中旬まで認定店舗を募集する。
同認定制度は今月3日から一足早く、福岡市が全国で初めて導入している。飼い主の責任を購入時に自覚させるとともに、チップ装着によって飼育放棄を防ぐ目的がある。
奈良市では27年3月に犬猫の里親募集や一時保護ボランティア団体と協力し、新しい飼い主を探す委託譲渡制度をスタート。29年には犬8匹、猫101匹が市民に譲渡したそうだ。
また、25年度に218匹だった犬猫の殺処分は、29年度には3匹まで減少していて、殺処分ゼロまであと少しとなっている。
認定基準は、飼い主に最期まで飼うことを誓約してもらう▽飼い主の情報をマイクロチップに記録し、それを装着した犬猫のみ販売する▽保護した犬猫の譲渡活動を広報する-など8項目。
<2018.5.12 09:59 産経WEST>