良識あるブリーダーは遺伝子疾患の有無や毛質、繁殖する犬、その親犬などを検査し、きちんとした管理の元、衛生的な環境で繁殖数の制限などを守りながら行っています。しかし、悪質なブリーダーや繁殖業者は、不衛生な環境での飼育や違法行為を繰り返している。
記事によると、福井県坂井市の動物飼育施設で400匹もの犬・猫が過密状態で飼育、繁殖されており、公益社団法人日本動物福祉協会（JAWS、本部東京）は1日、改善要請と指導監督するよう県に申し入れたという。
県は業者を昨年11月末から合計8回指導。飼育数が250匹まで減少し、少しずつ改善していると回答しながらも、指導に入った当初は狂犬病注射の認識もなく、違法状態にあったことも示唆したそうだ。
日本動物福祉協会によると、問題となっている施設では昨年12月の段階で385匹の犬・猫を飼育。狭いケージに入れたり、大量にコンクリートマスに入れており、「パミール（子犬）工場」のようだったという。
業者は「100匹を県外の業者に譲渡した」と話しており、県は「改善に向かって動き出しており、今後も不備がないか指導していく」と述べているそうだ。
しかし、協会側からすると「学術的に考えて飼育員1人で20匹が理想」と考えており、県は「一時は飼育員1人で400匹をみていたが、現在は3人で250匹をみているため改善している」と説明。
業者は「今後は200匹ほどまで減らし、今後は繁殖を行わない」としているが、昨年12月に施設を視察した県内の動物愛護グループの1人は、「県外の業者に渡った100匹の行く末が心配。今現在も250匹いる施設内では、立っているのも苦痛な金網の上で飼育されている」と危惧している。
同協会の職員や弁護士らが県庁の担当課を訪問。▽適正な飼育数までの削減もしくは適正飼育できる雇用人員の確保▽狂犬病予防法の順守－などを業者に指導監督するよう申し入れた。
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/300497
＜3/2(金) 8:05配信 福井新聞ＯＮＬＩＮＥ＞
狭いケージに１、２匹の犬が押し込められ、ほえたり、ぐるぐる回ったりしていた＝２０１７年１２月、福井県坂井市内（県内動物愛護グループ提供）
