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Guinea Pig Awareness Weekに合せて報告されたモルモットが置かれている厳しい状況

投稿者:武井 昭紘

9月の第5週にあたる26日~30日は、モルモットの福祉を向上するための啓蒙週間に設定されている。そして、このタイミングで、イギリスの王立動物虐待防止協会(Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals、RSPCA)は、モルモットが置かれている厳しい状況に関する報告を上げた。果たして、動物園でも一般家庭でも人気がある彼らに何が起こっているのだろうか。啓蒙週間を契機に、動物福祉を改めて考えてみる必要がありそうだ。

 

90%増。
今年、動物慈善団体に保護されたモルモットの数が急上昇している。頭数にして170匹以上。最近の2年間で実に2倍近くの増加だ。また、それと同時に通報件数も増えているようで、2022年は1ヶ月に50件以上のペースで、現在のところ440件を超える勢いだとのことだ。

 

『背景には、生活費の捻出に苦慮する世帯がある』。

RSPCAは、こう述べる。新型コロナウイルスのパンデミックにロシアが始めた戦争。加えて、近年稀にみる物価上昇。これらが影響して、人間が生活するだけでも厳しい状況がイギリスで起きているのだろうか。モルモットの福祉を考慮すると、この「厳しい状況」の原因究明は急務だ。そして、モルモットとそのオーナーの生活が守られる対策が講じられること重要である。よって、今後の動向を注視するとともに、皆にとって幸せな結末に辿り着くことを願っている。

通報件数の半数はネグレクト、約50件は遺棄に関するものだとのことです。

 

参考ページ:

https://mrcvs.co.uk/en/news/21875/RSPCA-sees-90-per-cent-rise-in-guinea-pig-cases


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