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コロナ禍で起きるフレンチ・ブルドッグに対する人気の再燃に鳴らされた警鐘

投稿者:武井 昭紘

225%。
これは、イギリスのケネルクラブが運営するウェブページにおける「犬の品種」に関する検索数の増加割合である。加えて、同会によると、この増加を示した時期は、新型コロナウイルスが猛威を振るい、世界各地で様々な「禁止・自粛」を齎した今年の4月から5月だという。つまり、コロナ禍という社会問題は、禁止・自粛によって時間を持て余した人々が有する「ペットへの関心」を掻き立てたのだ—–。

 

そして、この期せずして巻き起こったペットブームは、年明け早々にも、ある現象を招いていた。それは、短頭種の代表格、フレンチ・ブルドッグへの人気の再燃である。具体的には、1月~3月の3ヶ月間における子犬の登録数No.1に、フレンチ・ブルドッグが君臨したというのだ。

これを受けて、短頭種の福祉に取り組むBrachycephalic Working Group (BWG)は、警鐘を鳴らす。
『アフターコロナを考えて、犬を購入して欲しい』と。

 

皮膚、消化器、呼吸器、眼。
短頭種は、実に多岐に渡る疾患に罹りやすい犬種である。
果たして、禁止・自粛の必要性が無くなり、持て余していた時間が消えた時、それでも彼らを愛し続けていられるだろうか。絶対に、ネグレクト(飼育放棄)をしないと誓えるだろうか。コロナ禍の現在、短頭種に魅せられて飼う(買う)ことを検討している皆様は、今一度、熟慮して頂きたい。
彼らにも未来があることを。
そして、彼らにも幸せに生きる権利があることを。

コロナ禍に始めたペットライフは、アフターコロナの時代になっても続くことを忘れないで頂けますと幸いです。

 

参考ページ:

www.ukbwg.org.uk/?page_id=234


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