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闘病の子供に寄り添う ファシリティドック 全国3病院に

投稿者:AsaT

ファシリティドックは闘病を続ける患者さんに寄り添い、精神的なケアや治療のサポートに大きな力となっています。しかし、費用や衛生面の懸念から国内の導入は3病院にとどまっていて、まだまだ認知が足りていません。

記事によると、都立小児総合医療センター(府中市)に八月から常駐するのは、2歳半の雌のラブラドルレトリバーの「アイビー」で、小児がんなどで半年以上入院している子どもが多い病棟で午前十時~午後四時、ハンドラーと呼ばれる責任者の看護師大橋真友子さん(41)と共に活動しているそうです。

入院患者と触れ合う犬はセラピードックが有名ですが、ファシリティドックを引率するハンドラーは看護師などの医療従事者であることが条件になっています。また、セラピードックは色々な施設に訪問しますが、ファシリティドックはハンドラーと一緒に常勤するという違いがあります。

センターにアイビーを派遣するNPO法人シャイン・オン・キッズ(東京)によると、欧米では2000年ごろからファシリティドックが活躍。日本では2010年から静岡県立こども病院に勤務し、2012年からは静岡県立こども医療センターに勤務しています。どちらも米国で訓練を受けたゴールデンレトリバーが活動しているといいます。

ファシリティドックは癒やしにとどまらず治療の一環と位置付けられていて、子どもの心の励みになるといったメリットもあるそうです。

まだまだファシリティドックは国内での認知が低く、普及の壁として経費の問題があります。犬の研修費やハンドラーの人件費で初年度に約1,200万円、その後も年間900万円程度が必要になるそうです。静岡と神奈川では病院側が一部を負担していますが、東京を含めて費用の大半はシャイン・オン・キッズが寄付金で賄っています。

大橋さんは医師らと相談して日々の活動内容を決めており、訪問を受けた子どもはベッド上でいとおしそうになで続けたり、「アイビー、レッツゴー」と呼び掛けて廊下を散歩したりしてうれしそうな表情に。


参照元リンク
<2019/08/21 中日新聞>

闘病の子供に寄り添う ファシリティドック 全国3病院に

 

 


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