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台湾 猫の保護施設 フンを利用して有機肥料を販売

投稿者:AsaT

犬のフンより猫のフンはにおいがきつく、飼い猫のフン処理の際には、息を止めるという人もいるようです。そんな猫のフンを、台湾の野良猫保護施設では有機肥料として販売を始めています。

記事によると、台湾地区にある野良猫の保護施設「拼図喵」(ピントゥーミャオ/新北市永和区)では約80匹の野良猫を引き取って世話をしていて、3分の1が高齢や虚弱で病気や障害を抱えているそうです。同施設の責任者、陳人祥(ちん・じんしょう)さんは、引き取った野良猫たちに温かい家をと考えていたが、現実的には甘くないようなのです。

そこで、陳さんは猫の世話をするとともに収入を得られないかと考え、猫のフンから肥料を作ることを考えました。動物のフンを使った肥料は珍しくはなく、どんな動物のフンからも肥料を作っている人がいたため、陳さんも勉強をし、作れるかもしれないと思ったようです。

しかし、最大の問題は「ニオイ」で、陳さんは専門の工場で検討を重ね、内気循環機能を備えた堆肥機を製作してもらうことで、ニオイ問題はクリアーすることができました。1日あたり25キロ~30キロの肥料を製造しています。

陳さんは猫のフン肥料を使った農作物を保護施設で販売したいと考えたが、なかなか協力を得られなかったようです。しかし、宜蘭県の農家が陳さんの理念に賛同してくれ、猫のフン肥料を使った作物を育てているそうです。

 農家が(猫のフンの)肥料を使うと、有機肥料を使うのと同じく水源を保護することができ、一帯の生態も良くなります。育ったお茶はとても出来が良く、私たちの収入につながります。これはウィンウィンの状態だと思います。


http://www.afpbb.com/articles/-/3192348

<AFP BBNEWS 2018/10/10>

台湾 猫の保護施設 フンを利用して有機肥料を販売(写真は記事とは関係ありません。AC Photo)


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