大分県別府市内の交差点では、横断歩道を渡る猫が度々目撃されているようです。別府の猫は交通ルールを理解しているのでしょうか。テレビ大分が取材した記事をご紹介します。
記事によると、始まりは車のドライブレコーダーの映像で、 別府市内の交差点で横断歩道のそばを１匹のネコがゆっくりと歩く姿が映っていました。 さらに別の日にも、今度は茶色のネコが横断歩道の上を歩いていた姿を見かけました。運転手は、こうした場面に約４年間で１５回も遭遇したのだとか。
８０匹の保護ネコを飼育し「にゃんたま旅館」の愛称で親しまれる新玉旅館の女将、後藤藤枝さんにで聞いたところ、「はい、（横断歩道を渡るネコを）見たことあります。結構、人間と一緒に信号見ながらか分からないけど、一緒に通ることはありますね。」とのこと。
そこでテレビ大分の荒木崇史さん（カメラマン）が横断歩道で猫を撮影していると、信号は赤でしたが、確かに猫が横断歩道を通って、無事に渡り切るのを確認しました。住民にも取材したところ、「横断歩道渡るって言ったって、みんな横断歩道渡るで」「毎日散歩してるんですけど、（ネコは）大体横断歩道を通ってますね。」と、目撃している人が多かった事が分かりました。
さらに詳しい話を聞くために、九州自然動物公園アフリカンサファリの園長で、獣医師の神田岳委さんにも「猫たちは交通ルールを理解しているか」を聞いたところ、「恐らく、人間の真似をしていると思う。地域の人がちゃんと横断歩道を渡っていればネコちゃんたちも横断歩道を真似して渡っている可能性はあると思う。」ただし、「信号は色までははっきり分かっているか分からないけど、点いているところで認識しているかもしれません。」との事でした。
人の真似をしているとの事から、映像を巻き戻してよく見ると、一部、車道を歩いてショートカットをしており、同じルートを歩く人の姿も見られました。
人がしっかりと交通マナーを守って、横断歩道を渡っているのを猫達が見ているかもしれない？？猫の賢さが面白く調査された記事になっています。
人間のマネをしているのかもしれないという横断歩道を渡るネコ。 そのお手本になるよう私たちも交通ルールをしっかりと守りましょう。
＜2022/05/07 テレビ大分＞
別府の猫は横断歩道をきちんと渡る？ 住人も度々目撃
