ニュース

その他

食品添加物協会、「無添加」「不使用」表示自粛求める 食中毒リスク低下に貢献

投稿者:AsaT

「無添加」「不使用」と聞くと、防腐剤や着色料を使わずに健康に良いというイメージがある。犬や猫のドッグフードにも記載されており、「無添加」「不使用」の商品を購入する飼い主さんも多いのではないだろうか。実際には保存料は食中毒のリスクを下げる重要な役割があるが、事実が消費者に伝わっていないそうだ。

記事によると、一般社団法人日本食品添加物協会(JAFA)は、添加物の「無添加」「不使用」の見解を表明。食品関連業界に「無添加」「不使用」の表示自粛を求めている。

同協会は食品添加物の「無添加」「不使用」表示が、「食品添加物の使用の意義、有用性、安全性に対する誤解を広め、添加物を使った加工食品に対する信頼性を低下させる」と見解を表明したという。

①「無添加だから安心」と消費者の不安感を利用。②添加物が入っているのに「無添加」「不使用」と事実に反する表示。③食品に添加物が使われていないのに「無添加」「不使用」と表示。などに対し自粛を求めている。同協会では15年前にも同様の見解を出しているが、取り巻く環境は変わっていないそうだ。

食品添加物は私たちが日常的に食べている加工品には必ず含まれている。厚生労働省がスーパーなので購入した食品の添加物量を、国民栄養調査に基づく食品の喫食量を乗じて摂取量を求める「マーケットバスケット方式」で調べたところ、取りすぎが心配される量ではなかった。

学識者の有路 昌彦氏(畿大学農学部水産学科教授)によると「無添加・不使用の方が安全という科学的根拠はない」としており、「無添加」「不使用」の商品は添加物を使っている商品よりも3割高であることも分かったそうだ。

「食品安全の基本は食中毒対策。保存料は食中毒菌の繁殖を抑える役割を担っている。添加物を正しく使うことでそのリスクを下げることができる」


参照元リンク

<2018年3月1日 07:14 産経ニュース>

加工食品に大きく記された「無添加」「不使用」の表示。日本食品添加物協会は事実に反する表示などへの自粛を求めている

加工食品に大きく記された「無添加」「不使用」の表示。日本食品添加物協会は事実に反する表示などへの自粛を求めている

 

 

 


コメントする