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獣医師からメディカルイラストレーターへ

投稿者:AsaT

メディカルイラストレーターは医学書に掲載される図解や解剖図などを手掛け、イラストの技術だけでなく医学の知識も求められます。獣医師からメディカルイラストレーターになったtokcoさんの記事をご紹介します。

記事によると、メディカルイラストレーターのtokcoさんは、獣医師の資格を持ち、一度は獣医師として勤務しながらも、今ではメディカルイラストレーターを本業としているそうです。

大学で獣医師の免許を取り、卒業後は関西にある医療系の研究施設で獣医師として勤務。研究職で勤務していた際、海外からの美しい資料を目にすることが多くて、日本でもメディカルイラストレーションのニーズがあることに気がついたといいます。

もともと絵が好きだったtokcoさんは、副業で知人の医師らから医療系の学会で発表する資料に使うイラスト制作の依頼を受けており、多い時には月に5万円程度になっていたそうです。それから本格的にメディカルイラストレーターを目指すために、会社をやめ、東京のデザイン系専門学校(デジハリ)に入学しました。

学校での学びから、より本格的なイラストを仕上げることができるようになり、製薬会社や医療機器メーカーなどからも仕事を受注するようになったそうです。今では、メディカルイラストレーション専門の株式会社LAIMANを設立し、今年で8年目に。

tokcoさん自身もイラストを描くが、会社と契約しているイラストレーターに仕事を任せることもあ理、副業の人達も多いようです。医師、薬剤師、医療系の学生、美大生、生物学の知識がある主婦など本業はいろいろで、描く得意領域も、人間、動物、解剖学、病変、薬の作用、メスやハサミなどの医療器具など多岐に渡るようです。副業で10万円から20万円ほど稼ぐケースもあるそう。

日本におけるメディカルイラストレーターは、まだまだ職業としても認知度が低く教育機関も未熟な業界だそうだが、日本メディカルイラストレーション学会も設立され、tokcoさんは今期の役員に就任しました。

獣医師や動物医療に関わる方で、イラストや絵が得意という方は、新しい形で医療に貢献できるかもしれません。

今後は、CGやVRが医療の分野でも取り入れられていき、医療関係者への教育や患者さんへの説明に使われていくと思われます。CGやVRを作るスキルと医療の知識を持っている人はまだ少なく、仕事としての単価は高くなるはずです。


https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/282439

<2020/12/10 日刊ゲンダイ>

獣医師からメディカルイラストレーターへ(写真と記事は関係ありません PhotoAC)

 

 

 

 

 


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