病原体をもった蚊がヒトを吸血することで、ジカウイルス感染症、チクングニア熱、デング熱、、マラリアなどに感染するため、蚊の存在は世界中で問題となっています。オーストラリアの研究チームが行った実験で、感染症を媒介するネッタイシマカの駆除に成功したそうです。
記事によると、オーストラリアのジェームズクック大学などの研究チームなどは、研究室で2000万匹もの蚊を繁殖させ、オスの蚊を不妊化させる細菌に感染させ、そのうち約300万匹を昨年夏に野外に放しました。
不妊化された蚊は人を刺さず、メスと交配しても生まれた卵は孵化せず、個体群を激減させることに繋がります。オーストラリアの研究チームは11日までに、感染症を媒介するネッタイシマカの80%以上を駆除することに成功したと発表しました。
研究チームは米グーグルの親会社であるアルファベット傘下の研究機関と組み、ネッタイシマカなどの個体をオーストラリアから根絶することを目指しているそうです。
ジェームズクック大学の研究者は、「ネッタイシマカが生命や健康を脅かしている他の地域でも、今回のアプローチを応用できるかもしれない」と話している。
https://www.cnn.co.jp/fringe/35122316.html
<2018/07/11 CNN.co.jp>