動物と人間の両方が感染する「人獣共通感染症」の脅威が世界的に高まっている。人口が増加する国で、農地や住宅地の広がりに伴い、人と動物の接触機会が増えていることなどが背景にある。
記事によると、動物用ワクチンや医薬品を製造・販売するメーカー「明治アニマルヘルス」(熊本市北区)は、人と動物の健康が密接に関わっていることに着目し、同分野を重点の一つに事業を展開するという。
廣瀬和彦社長(59)は「薬剤耐性問題にも非常に注目している」と警戒する。薬の不適切な使用で微生物が薬への抵抗力を持ち、薬が効かなくなってしまうからだ。臨床現場では抗微生物薬をやみくもに使用しないようにする取り組みが進む。同社は製品や薬剤に加え、調査情報の提供も通じ産学官連携による薬剤耐性菌対策を推進している。
ノウハウ生かしアフリカへ
動物用医薬品のアフリカにおける製造・販売にも積極進出していく方針だ。アフリカ諸国は若い世代の人口が多く、経済の発展も伴って肉の需要が大きく高まっている。 特に養鶏分野での事業展開を視野に入れる。経済発展に伴い動物性たんぱく質の需要が高まる中、卵や鶏肉への需要も拡大している。鶏の病気のまん延防止は重要なテーマだ。「日本国内の養鶏用医薬品市場でトップクラスのメーカーとしてのノウハウを生かしていきたい」と意気込む。
アフリカ諸国では野生動物の肉(ブッシュミート)が利用されている地域もある。そうした行為を抑えられれば、人獣共通感染症の拡大防止や野生動物の種の保存につながるという思いもある。
廣瀬社長は北里大学獣医畜産学部(当時、現獣医学部)出身で、大学時代から人獣共通感染症の研究に取り組んだ経験を持つ。明治アニマルヘルスは同大と多くの共同研究も実施している。「微生物には動物や人の命を奪う恐ろしさもある一方で、乳酸菌などがよい働きをするという素晴らしさもある。微生物から学べることは本当に多い」とその奥深さを語流。
廣瀬和彦社長(59)は「薬剤耐性問題にも非常に注目している」と警戒する。薬の不適切な使用で微生物が薬への抵抗力を持ち、薬が効かなくなってしまうからだ。
https://mainichi.jp/articles/20260818/k00/00m/020/355000c
<2026/08/19 毎日新聞>
明治アニマルヘルス 人獣共通感染症の脅威に対抗(写真と記事は関係ありません)



