米西部コロラド州ではノミや動物の間にペスト菌が広がっているとみられ、10歳の子ども1人がペストにかかわる原因で死亡したことが明らかになった。
米西部コロラド州の保健当局の発表では、死亡したの子どもが住んでいた郡を含め、6つの郡で動物とノミからペスト菌が検出されており、州感染症対策当局の責任者は、夏を通してノミの媒介に注意するよう住民らに呼び掛けたという。
ペストは、菌を持つげっ歯類からノミなどを介して人に感染する。宿主であるリスの仲間やプレーリードッグが地域から突然姿を消した場合は、感染が広がっている可能性が考えられる。ペットも感染する恐れがあるため、当局はノミ対策の薬を活用することを勧めている。
感染した場合の症状としては、急な高熱やリンパ腺のはれがみられる。米国では年間数人の感染例が報告されるが、早期に見つかれば抗生物質で治療することができる。日本での報告ではないが、ペットへの感染も考えられるため、感染症情報として気に留めておく必要があるでしょう。
https://www.cnn.co.jp/usa/35174301.html
<2021/07/25 CNN.co.jp>