モノが通信機能をもってネットワークにつながる状態であるIoT。家電のIoTは広く知られていますが物流や工場のほか病院などでも導入されていて、ペット市場でもIoTは広がっています。
記事によると、かかりつけ動物病院からの紹介で二次診療を専門に運営する、日本動物高度医療センターは、ペットIoT健康管理ツール「プラスサイクル」を発売しました。
日々の活動量などを計測して健康管理につなげることが目的で、収集したビッグデータを活用して保険、医薬品などの会社と協業を進めてペットの病気予防につなげ、健康寿命を延ばすことに寄与するそうです。
「プラスサイクル」は首輪につけて使うもので、直径2.7センチ、厚さ0.91センチ、重さ約9グラムでボタン型の形状で価格は9720円。散歩などの活動量や睡眠時間を計測するほか、飼い主が食事量、排便などの状態を入力。スマートフォンアプリと連動し、グラフなどで日々の健康状態を可視化し、一定の基準よりも数値が悪化した場合は警告が発せられる仕様になっています。
また、世界で初めてドローンの高度制御に使われる気圧センサーを内蔵されていて、ペットが床からソファーなどにジャンプする回数をカウントすることができるのだとか。高齢になるとジャンプ回数が減るので、関節炎などの早期発見が容易になるメリットがあります。
体調変化のほか服用している薬やサプリメントの効果も把握しやすくなり、獣医師用サイトとも連携しているので、飼い主と双方向でペットケアに役立つようです。
飼い主からは「活動量という客観的な数字が示されるので、獣医に相談しやすくなった」、獣医師からは「飼い主と継続的に信頼関係を築くツールとして活用したい」といった反響が得られている。
<2019/02/20 SankeiBiz>