山口大と鹿児島大の共同獣医学部は、動物の福祉に配慮した教育を目指すことから、生体から動物模型への切り替えに取り組んでいます。教育レベルを保ちながら、倫理面でも国際水準を目指しています。
記事によると、獣医学部の実習では通常は生体を使うが、実習に使える数は限られています。山口大は1学年に30人ほどいるため、すべての学生が触れるとなると、動物に大きな負担がかかることが問題となっていました。
そのため、2022年3月末の完了を目指し、1~4年生の実習を生体から模型への切り替えを進めていて、クラウドファンディングも行っています。動物模型を学生が自由に利用できる「クリニカル・スキルスラボ」には成牛、子牛、馬、犬など12種類の動物の模型が計25並び、聴診や採血、縫合などを練習ができるそうです。
5年生たちが牛の直腸越しに子宮を触診する実習をした。使ったのは模型。子宮の部分は妊娠後の経過日数ごとに大きさや触感が異なる3種類があり、付け替えも可能だ。
<2018年8月5日 朝日新聞DIGITAL>
その他の参照
山口大学 共同獣医学部HP