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長野県 美ヶ原でペット同伴禁止エリアを設定

投稿者:AsaT

長野県はこのほど、美ヶ原の一部エリアでペット同伴を禁止する新ルールを導入した。対象となるのは牧場区域と、それに隣接する遊歩道だ。

記事によると、対象となるのは牧場区域と、それに隣接する遊歩道で、補助犬を除き、犬などのペットを連れて立ち入ることができなくなった。背景には、放牧されている牛への防疫対策や、公園利用者の安全確保といった課題がある。近年は全国的にペット飼育数が高止まりしており、自然公園でも利用ルールの見直しが進んでいるという。

長野県松本市、上田市、長和町にまたがる美ヶ原は八ヶ岳中信高原国定公園の一角で、王ヶ頭(おうがとう、2034m)を中心に広大な草原が広がる。日本有数の高原景観を誇り、夏には多くの観光客や登山者が訪れる人気エリアだ。一方で、古くから牧場として利用されてきた歴史があり、現在も牛の放牧が行なわれている。

日本国内の犬や猫の飼育頭数は高水準で推移し、2025年時点で国内の犬の飼育頭数は計682万頭に達する(一般社団法人ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査」より)。観光地ではペットを連れた観光客の姿はもはや珍しくないが、美ヶ原でも犬連れ客が少なくなく、これまでは「必ずリードにつなぐ」「糞尿を放置しない」といった条件付きで同伴が認められてきた。しかし近年、牧場内に入った犬に牛が驚き、柵を越えて歩道に進入する事例が発生。牛と利用者との接触事故につながる恐れが指摘されていた。また、ペットのにおいが野生動物の繁殖を妨げる場合があるほか、野生動物や牛に影響のある病原体の持ち込みなどのリスクもある。

長野県や関係自治体などで構成する美ヶ原自然環境保全協議会は、こうした状況を受けて管理運営計画を改正。25年末にはパブリックコメントで県民から意見を募った。規制対象は、王ヶ頭から美しの塔、牛伏山、茶臼山にかけての牧場区域および牧場沿いの歩道で、ケージやキャリーバッグに入れた状態でもペット同伴は禁止となる。一方、牧場区域を通らない遊歩道では、従来通りリード着用と糞尿処理を徹底したうえで、ペット同伴が可能とされている。県は対象範囲を示したマップも公開している。

改正後の管理運営計画では、防疫や安全面だけでなく、自然環境保護の観点も強調された。ペットのにおいや鳴き声が野生動物に影響を与える可能性や、狭い登山道で利用者が犬を避けようとして高山植物を踏み荒らす危険性にも言及。放し飼いによる野生動物への追跡行動なども懸念事項として挙げられている。

近年は全国の山岳・自然公園で、オーバーユースや自然保護を背景に利用ルールの見直しが進む。ペットを伴った旅行やハイキングの人気が高まる一方で、自然環境やほかの利用者とどのように共存を図るかが課題となっており、美ヶ原の今回の措置も、その流れの中に位置づけられそうだ。


https://www.yamakei-online.com/journal/detail.php?id=8424

<2026/05/17 山と渓谷オンライン>

長野県 美ヶ原でペット同伴禁止エリアを設定(写真と記事は関係ありません)

 

 


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