大規模災害時にペットと飼い主が一緒に過ごせる「同室避難」の実現に向け、横浜市は2025年度に準備を本格化させることが分かった。
記事によると、大規模な地震に見舞われた場合、ペットと飼い主は避難所内で別々に生活するのが基本となる。しかし、離れ離れになる不安やペットが周囲に迷惑をかける懸念から、飼い主が避難をためらうケースは少なくないのが実情があるという。
昨年1月の能登半島地震では、避難所になった石川県輪島市の県立高校が急きょ、飼い主とペット専用の部屋を開設した。珠洲市では認定NPO法人が主導し、公民館を同室避難場所として運用した事例もあったという。
こうした現状を踏まえ、横浜市は同室避難の在り方や課題を整理。ペット受け入れに否定的な意見も考慮しつつ、避難所の混乱を防ぐには事前準備が不可欠と判断した。
25年度は関係経費を予算案に盛り込むとともに、指定避難所459拠点の各運営委員会に同室避難場所の確保を働きかける。住民らが前向きな場合は、一般の避難者と異なる移動経路の設定や汚物処理、散歩の方法などのルールづくりを促す。動物愛護センターでも受け入れ態勢を検討する。
避難所となる学校の空き教室などを活用し、犬や猫をケージで飼育する形を想定。動物が苦手な避難者に配慮したルールづくりに取り組む。市動物愛護センター(同市神奈川区)の受け入れ態勢も整え、飼い主が安心できる環境整備を急ぐ考えだ。
https://www.kanaloco.jp/news/government/article-1157348.html
<2025/03/21 神奈川新聞 カナコロ>
横浜市 ペットの同室避難場所 2025年度に準備を本格化(写真と記事は関係ありません)